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(食と心)日本栄養精神医学会 公式テキスト
心の不調を、「気持ち」「環境」「体質」だけで説明しきれなかった外来のために。
もうひとつの入口として、「脳の材料」を診る。
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「やる気が出ない」の裏に、「作れない」が隠れていることがある。 この教科書は、その“作れない”を見つけて、埋めて、原因まで辿るための地図です。
栄養の教科書は、たいてい栄養素の順に並んでいます。ビタミンA、B、C……と読み進み、最後に「で、明日の外来でどうするのか」が読者に委ねられる。
この教科書は、並び順を変えました。メンタルヘルスの外来で、実際に頭が動く順番に並べています。患者さんが座る。話を聴く。何かが引っかかる。採血する。数字を読む。型が見える。介入する。原因まで辿る。——その順番です。
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軸は「症状」から
栄養素の各論からではなく、外来の主訴から引けるように組んでいます。「朝起きられない」「食後に眠い」「月経前だけ落ちる」——そこが入口です。
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保険診療の中で完結させる
特別な自費検査がなければ始められない、という設計にはしていません。まず保険で読める範囲を、限界まで読み切る。自費はその先の選択肢として扱います。
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漢方と血液データを重ねる
全身の東洋医学的な診立てと、血液検査の数値。この二つを別々にではなく、同じ紙の上で重ねて読む方法を扱います。違った角度で全身をみることの大切さを学びます。
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そしてもうひとつ。この教科書は、薬を否定しません。
栄養精神医学からのアプローチは、抗うつ薬や精神療法の代わりに置かれるものではありません。薬が効くための土台(体質)を整えるものを確かめるためのものです。中等度以上の症状に対して、食事だけで対応することを、この教科書はどこにも書いていません。
症状を増悪させている可能性のある因子を栄養精神医学の視点から考えます。
あてはまるものを開いてください。